
shohei0204
マネジメントの肝は心理的安全性の醸成
「分からないこと、出来ないことを一緒に見つけていこうね」
この一言にマネジメントのすべてが入っています。
本来、人が成長するためには、分からない、出来ないを分かる、出来るに変えていくことが必要です。
そのため、分からないこと、出来ないことが本人もマネジャーも把握していない状況では、成長はないでしょう。
しかし、日本の文化は、分からないこと、出来ないことを悪と捉えており、実際、子供のころからそのような教育を受けてきています。
だから、分からないこと、出来ないことがあっても、周囲に相談しにくいのです。
であれば、マネジャーのやるべきことは簡単です。
分からないこと、出来ないことを見つけることは成長のために素晴らしい事であると伝え続けることです。
間違っても、「何で出来ないの?前も教えたよね?」なんて指導は口が裂けても言ってはいけません。
想像してみて下さい。
親が子供に「何で出来ないの?前も教えたよね?」と叱ったら子供はどんな気持ちになりますか。
「失敗してはいけないんだ。必ず成功させなきゃいけない。」と思うでしょう。
過度なプレッシャーがかかり、子供心はどんどんすり減っていき、安全な道だけを見つけて成長していきます。その結果、社会の壁にあたった際、心が壊れます。
分からない、出来ないを見つけた際には褒めるという行為は、心理的安全性の醸成と表現されます。
誰もが自分の思っていること、考えていることを恥ずかしがらずに伝え合える関係性やそのような環境のことを指します。
これからAIが発達し、オートメーション化が進む時代において、人間に求められる要素は思考力です。
その思考力を養っていくためには、お互いがコミュニケーションしやすい関係性や環境が必要です。
恥ずかしい、バカにされる、叱られるという心理が常に先行するチーム体では、考えること自体がバカらしくなり、生産性は一向に上がりません。
マネジャーは、何よりもチームの心理的安全性の醸成に力を入れ、人の可能性を信じることです。
最適な環境であれば、人は変わります。信じましょう。
小難しい理論やテクニックが必要なタイミングはずっと後の方です。
チーム員全員が自分の居場所はここだと感じており、お互いを尊重しながらも忌憚ない意見を言い合える関係性を如何にして醸成するかがマネジメントの肝になると考えます。
M&S 石川将平